【ハンターハンター】暗殺者のクオーレ・プーロ【イルミ】
第5章 California Poppy -拒絶しないで-
「言われて当然。私は苦しかったのに」
彼は命を助けてくれたのよ?
「だからって言いなりになりたくない。せっかくの自由を…もう手放したくない」
彼にあんなに会いたかったのに。
「もう…会いたくない」
彼のこと、好き?
「…嫌いよ、あんな人」
自問自答しながら枕に顔を埋める。
…でも、何でこんなに寂しいんだろう。
胸が苦しい。
嫌いなはずなのに…。
嫌いなのに頭から離れない。
ーーー…「オレの名前はイルミ・ゾルディック」
ーーー…「会えばわかる気がしたんだよ」
ーーー…「急いで仕事終わらせて、こうやって帰ってきたわけ」
ーーー…「ねぇ、オレのこと好き?」
表情をあまり変えない人だったけど、それでも…声の抑揚や仕草で少しだけ感情が読み取れた。
だから余計に苦しい。
再会した時、嬉しそうだったのがわかったから。
彼に私をからかうつもりなんてなくて、単純に興味本位で聞いてたんだってこともわかってる。
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