【ハンターハンター】暗殺者のクオーレ・プーロ【イルミ】
第5章 California Poppy -拒絶しないで-
ヒルズの最上階にエレベーターが到着する。
初めて入る我が家はフランのおかげで、行けばすぐ住めるようにしてあった。
夕焼けの日の光が明かりをつけていない部屋を照らす。
リビングで新築のにおいを胸いっぱいに吸い込む。
初めての我が家で浮き足立ってしまうはずなのに、なぜか気分が上がらない。
寝室へ行き、すぐにベッドに潜り込む。
これもきっと…あの時のことが頭の中でグルグルと回り、いつまで経っても脳内から消えないからだと思う。
イルミ様のこと。
ショックだった。
いつもの私なら言いたいことがあっても、私が我慢すれば波風立てないで場がおさまるならと、何も言えないままだった。
でも…あの時はなぜか言えた。
言わないと気が済まなかった…?
なんか違う。
言いたいことを言って、彼に私をわかってほしかった…?
なのに私ったら…酷いこと言っちゃったかな?
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