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【ハンターハンター】暗殺者のクオーレ・プーロ【イルミ】

第4章 Anthurium -恋に悶える心-





「キミも物心ついた時から家業のことでいっぱいで人並みの恋愛とかしてこなかったみたいだし。そのかわいこちゃんも似たような感じなのかな♣︎ウブだねぇ、2人とも。見てられないよ♡」

「これでも結構真剣なんだけど」


イルミは頬杖をついて頬を膨らます。


「真剣…それが良い証拠だよ♢」

「何の?」

「だからさ、キミがかわいこちゃんのこと好きだっていうさ♡」

「えぇ…」


イルミは納得のいかない顔をしながらも、諦めたようにハァとため息をついた。


「百歩譲ってオレがリリアを好きだとしても…困るよ、そんなの」

「どうして?別に好きなら好きでいいじゃない♡欲望に忠実に生きた方がストレスも後悔も少ないよ♠︎」

「必要ないし、そういうの。友達も恋人も自分の弱点になる可能性があるし、敵になることだって考えられる。あんなの邪魔なだけ。自身は何も欲しがらず何も望まない…。それが暗殺者」


イルミはハァと息をつく。


「なのに会いたいと思ってる。あんな風に見つめられたの初めてだったから、物珍しいだけなのかもしれないけど…」


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