【ハンターハンター】暗殺者のクオーレ・プーロ【イルミ】
第4章 Anthurium -恋に悶える心-
イルミはグラスを見ながらまたじっと考え込む。
「リリアが…オレのこと?あんなに怒ってたのに…?」
穴が開きそうなほど、グラスの中のブランデーに写る自分を見つめる。
(イイ反応♡)
ヒソカはにやにや薄笑いを浮かべながらイルミを見る。
「イルミはどうなの?そのかわいこちゃんのこと、気になってるんだろう?」
「まぁ…他の女の子よりは興味はあるかなぁ。あんなキラキラした碧色のおっきい目で見上げてきて、真っ白の髪綺麗だし、色白で肌すべすべだし、ふわふわしててちっちゃいし、超可愛いし。てゆーか、オレブス嫌いだし」
イルミは長い黒髪をいじいじしながら口早に言う。
「何でこんなに気になるんだろう…」
イルミは額に手を当ててつぶやく。
「ヒソカなんか呼び出してこんな話して…。それでもなーんか落ち着かないんだよね。このままじゃ仕事に支障が出そうでさぁ。困ったなぁ…」
「ボクなんかってキミねぇ…。ま、いいんじゃない?たまにはこういうのも♠︎ボクも退屈してたし♡」
ヒソカはいつも持ち歩いているトランプの束をいじり出す。
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