【ハンターハンター】暗殺者のクオーレ・プーロ【イルミ】
第3章 Calendula -失望-
用意してある返答の中から選択するのではなく、本当に答えが準備できてない。
好き…?
好き…なのかな?
わからない。
男なんてみんな女で情欲を満たす生き物でしかない。
だから私は、男の人を好きになったことがない。
…わからない。
私が答えあぐねていると、イルミ様はふと私に右手を差し出した。
「オレのものにしてあげようか?」
オレの、もの…?
「…どういう意味ですか?」
「そのままの意味さ。キミはオレのものになる…」
…は???
「何それ…」
怒りが一気にこみ上げる。
一瞬でも男に期待した私がバカだった。
「オレのものにする…?冗談じゃないわ」
失望した。
この人が…そんな考えの人間だったなんて。
「バカにしないで…!私だって人間なの!!」
悔しい…。
そんな人だなんて思ってなかった。
「せっかくあなたが私の人生を取り返してくれたのに…っ。私を解放してくれたのに…!」
_