【ハンターハンター】暗殺者のクオーレ・プーロ【イルミ】
第20章 Sweet pea -旅立ち-
「初めまして。私、リリアと申します」
よく見ると、頭に包帯を巻いてる…。
ケガしてるのかしら。
そんなことを考えていたら、女の子は凛とした立ち居振る舞いでステッキを構える。
「門の管理人から話は受けています。イルミ様のお知り合いだそうですが、執事室はあなたをこれ以上先へ通す許可を出していません」
まぁ、そうよね。
仕方ないわ。
前に来た時はイルと一緒だったからお屋敷まで行けたんだもの。
「承知の上です。行けるとこまで行こうと思ってただけなので、この奥へ入るつもりはありません。ですから…ここで待たせてはいただけませんか?」
女の子は怪訝な顔をする。
「どういうことでしょう?」
「私の前に3人組が来ませんでしたか?」
女の子はハッとして身を乗り出す。
「あなたもキルア様に会いに?」
「えぇ。というより、キルアくんがゴンくんたちとちゃんと会えてここを出られるか…それを見届けたいんです」
良かった。
ここに来てちゃんと通れたってことは、キルアくんのこと…きっと迎えに行けてるんだわ。
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