【ハンターハンター】暗殺者のクオーレ・プーロ【イルミ】
第20章 Sweet pea -旅立ち-
「…イル」
あれから一週間以上経つけれど、連絡は取ってない。
イルからもメッセージも電話もない。
…嫌われたかな。
怒りで我を忘れて、手まで出して…。
また一方的に怒って彼を置いて行ってしまった。
キルアくんのことを見届けて戻ったら謝らないと。
気を取り直して前を向くと、白いブラウスに黒いパンツのドレッドヘアの女の子が道の真ん中で仁王立ちしていた。
ミケちゃんも彼女を前にして足を止める。
「ミケちゃん、ありがとう」
そう言うと、ミケちゃんは身を屈めて私を下ろし、山を下りていった。
前を向くと、女の子はミケちゃんの上に誰かが乗っているとは思わなかったのか、はたまたミケちゃんが誰かを乗せて懐いていることに驚いたのか、私のことを驚いた顔で見つめていた。
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