【ハンターハンター】暗殺者のクオーレ・プーロ【イルミ】
第20章 Sweet pea -旅立ち-
三度目のククルーマウンテンの頂上。
久しぶりにゼブロさんにお会いし、ゴンくんたちが試しの門を開け、ゾルディック家を目指していったことを聞いた。
私はと言うと、彼らのように正面から開けることはできないから、前回と同じように木の扉から入った。
案の定、ゼブロさんには大慌てで止められた。
なんでも、その扉から入った者は侵入者と見なされ、ミケちゃんに食べられちゃうって。
確かに、あの日も私以外の人間は漏れなく食べられてた。
「でも、私は大丈夫」とゼブロさんに説明すると、どうやらミケちゃんを手懐けた部外者がいたと家中で噂になっていたらしい。
ゼブロさんは「リリア様なら納得できます」と笑って送り出してくれた。
それから、私はミケちゃんを探し、今はその背に乗って頂上へと向かっている最中。
快く背中を貸してくれたミケちゃんには感謝しかない。
わしゃわしゃと撫でると、気持ち良さそうに遠吠するミケちゃん。
うーん!
イルに頼んで、この子うちで飼えないかしら。
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