【ハンターハンター】暗殺者のクオーレ・プーロ【イルミ】
第18章 Odontoglossum -特別な存在-
「それにしてもすごいね、キミ…♡」
普段の雰囲気に戻ったヒソカさんは私を見つめ、何やら感心していた。
「かわいこちゃんが来た途端、イルミの不穏なオーラがきれいさっぱりなくなっちゃった♢」
「不穏なって…ヒソカに言われたくない」
イルは横目でじとっとヒソカさんを睨んでいる。
「まさかここまで骨抜きにされてるとはねぇ♤」
ヒソカさんはそんなイルを意に介さず、片手でトランプをいじっている。
「まぁいいけど…。リリィとはまだ付き合って2ヶ月だし。片時も離れたくないって言うかさ〜」
イルは私の方を見つめながら、繋いだ手をぶらぶらと揺らす。
「今が一番楽しくて燃える時期か♡試験中もずっとかわいこちゃんのこと会いたいかわいい好きって念仏みたいに唱えてたよね♣︎」
「だって口に出さないと頭おかしくなりそうだったんだもん」
「もう十分おかしいよ、キミ♡」
ヒソカさんは肩をすくめて鼻で笑う。
「ヒソカに言われちゃおしまいだな〜」
「キミってホント……」
ヒソカさんは半ばあきれながら言葉にならないため息をつく。
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