【ハンターハンター】暗殺者のクオーレ・プーロ【イルミ】
第18章 Odontoglossum -特別な存在-
「リリィが追われてる状況で一人で山を登って来れたとは思ってなかったけど…。そうか。キミが護衛してたのか」
イルもクラピカさんを見ながら、ようやく合点がいったとぼやく。
「私の任務は、彼女が無事にククルーマウンテンを登れるようサポートすることだった」
「それに関しては感謝するべき?」
「必要ない。私は依頼を受けただけだ」
「それもそうか」
あまりに淡白過ぎる会話と漂う不穏な空気…。
イルとの間に何かあったのかしら…。
「ねぇイル、クラピカさんたちと何かあったの?」
「ん?何もないよ」
でも、イルは私を心配させないためか、口角を上げて笑みをつくると、すぐにクラピカさんたちの方に向き直る。
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