【ハンターハンター】暗殺者のクオーレ・プーロ【イルミ】
第18章 Odontoglossum -特別な存在-
そんな二人はさておき、私はクラピカさんの方に向き直る。
「本当に良かったです。あの後ご無事だったとベラードから聞いてはいましたが、とても心配していたんですよ。お元気そうなお顔を見られて安心しました」
「あぁ。あなたも元気そうで良かった」
クラピカさんはそう言って笑ってくれた。
少し雰囲気が変わったかしら?
以前よりも柔和になったと言うか…。
「今度お暇な時にうちにお越しになって?例のもの…約束通りお返しいたしますわ」
例のもの…クラピカさんの同胞の形見である緋の目。
あの日列車の中で約束したこと…。
あの両の目の持ち主も、クラピカさんの元でなら安心して眠りにつけると思うもの。
「あぁ。ありがとう」
私は首を横に振った。
「お礼を言うのはこちらの方ですわ。クラピカさんのおかげでイルと無事に会うことができたんですから…」
すると、クラピカさんは「え?」と少し驚いた様子でイルを見る。
あら?
そう言えば私、ククルーマウンテンを目指す理由をクラピカさんに伝えてなかったかも…。
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