【ハンターハンター】暗殺者のクオーレ・プーロ【イルミ】
第18章 Odontoglossum -特別な存在-
「取り込み中のところすまない」
談笑していると、横から声をかけられる。
そちらに振り向くと、金髪でグレーの瞳を持った中性的な若い男性が立っていた。
見覚えのあるその顔に、私の顔はたちまち明るくなる。
「クラピカさん!」
思わずその両手を取る。
「お久しぶりですわ!」
「あ、あぁ…」
クラピカさんは私の背後にいるイルをチラチラと見ながらも、私に愛想笑いを浮かべている。
イルのこと、警戒してるのかしら?
「クラピカの友達?」
すると、クラピカさんの後ろから、ツンツン頭のかわいらしい半ズボンの少年が声をかける。
隣には、青いスーツを着たメガネの長身の男性もいた。
「いや、元依頼人だ」
クラピカさんのご友人かしら?
私は一度クラピカさんから手を離し、お二人にお辞儀する。
「お初にお目にかかりますわ。わたくし、リリアと申します」
「オレ、ゴン!」
ゴンくんは元気よく手を上げて明るく笑ってくれた。
少年らしい屈託のない笑顔に、なんだか癒されてしまう。
「レオリオだ。よろしくな」
レオリオさんは右手を軽く挙げて挨拶してくれた。
お二人とも、人が良さそうなのが滲み出ている。
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