【ハンターハンター】暗殺者のクオーレ・プーロ【イルミ】
第16章 Katakuri -寂しさに耐える-
彼は今、「仕事で必要だからハンターライセンスを手に入れる」と言い、その試験を受けてる真っ最中。
ヒソカさんと一緒に受けるって言ってたし、お友達がいるなら心強い。
「一緒に試験のある場所まで行かない?」と聞かれたけど、お仕事があるから行くのを諦めた。
一緒に空港まで行って、イルが笑って…でもちょっと寂しそうに飛行艇に乗り込んだのを覚えてる。
ベッドから出てカーテンを開ける。
早朝の太陽が体にしみる。
バルコニーに出て、すぅと息を吸い込む。
「今そっちは朝?」
「そうよ。朝の6:30くらい。あなたの方は?」
「こっちは日が暮れてきて夕方ってとこ」
イルはお仕事で世界中を駆け回ってる。
そんな風に忙しくても私に電話してくれるのが本当に嬉しい。
あなたの声だけで気持ちが安らぐ。
「試験は順調?」
「余裕だよ。相手にするのもバカらしいくらい」
「あなたが平気そうで安心したわ」
イルを送り出してから調べてわかった。
ハンター試験は狭き門ってレベルじゃないくらいの倍率らしい。
落ちて当たり前くらいで、何十回と挑戦してる受験者も多いそう。
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