【ハンターハンター】暗殺者のクオーレ・プーロ【イルミ】
第15章 Purple Anemone -あなたを信じて待つ-
感情に疎くて無関心そうな…どうでもいいって態度だったイルが私に答えをくれた。
自分の気持ちを確認して、頑張って私に想いを伝えてくれた。
それがとても可愛らしくて…思わず吹き出してしまう。
「イルったら、しどろもどろ過ぎよ!」
「か、からかってる?」
イルがムスッとしたから、私は笑うのをやめて首を横に振って微笑んだ。
「ううん。嬉しいです、とっても」
私がそう答えると、イルはちょっと身を乗り出すように私に問いかける。
「ねぇ。キミはどう思ってる?オレのこと」
「そうね…」
私もイルと同じように左胸に手を当てる。
「私もあなたといるとここがドキドキします。だからあなたと同じ。私もイルのこと、とっても好きです」
あなたが答えをくれたから、私も『好きなのかな?』じゃなくてちゃんと想いを伝えられた。
あなたのおかげよ、イル。
「良かった。そうだといいなぁって思ってたんだ」
私たちはどちらからともなく重ねた手の指を絡ませる。
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