【ハンターハンター】暗殺者のクオーレ・プーロ【イルミ】
第15章 Purple Anemone -あなたを信じて待つ-
「その答えが出た」
そう言って、大きく息を吸って吐く。
イルは深呼吸して息を整え、ゆっくりと話し出す。
「キミのこと…寝ても覚めてもずっと、か、考えてて…頭から離れない。なんでかわかんないけど、体の奥から熱が出てるような感覚もしてきたりして…。キミを目の前にした今もずっと…心臓の鼓動がいつもよりずっと速い…」
左胸に手を当て、イルが一生懸命心の声を口にしてる。
「顔を見たくて、会いたくて、話したくて、ぎゅってしたくて…。こ、こんな感情知らなかったから隠せないし、自分じゃどうしようもできないくらい抑制が効かない」
ベンチに置かれた私の手がイルの手に包まれる。
「これが好きになる…ってことでいいんだよね…?」
イルは確かめるように自問自答すると、すぅと息を吸い込んだ。
「リリィ…オレ、キミのことすっごく好きだよ」
イルが真っ赤に照れた顔で真剣にじっと私を見つめてくる。
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