【ハンターハンター】暗殺者のクオーレ・プーロ【イルミ】
第2章 Hardenbergia -奇跡的な再会-
「仕事だからね。ターゲットの下調べはするよ。ちなみにさっきのナイフ男はキミの父親の用心棒だよ。あ、でも今回はキミの親の顔さえわかっていれば良かったから、キミがこの家の令嬢だったのは知らなかったけど…」
今回…?
今回って、どういうこと?
「シュピールツォイク家当主が娘を権力者に売ってたことは知ってる。それってつまり、キミのことだよね?」
「あ、あなたは…一体何者なんですか…?」
嫌な予感がする。
…いや、今まで目を背けて、無意識のうちに考えないようにしてきたのかもしれない。
ーーー…「依頼には含まれてないし」
ゲイルを殺した時に言ってたこと。
依頼…つまり、誰かに頼まれて殺しをしてる。
ーーー…「仕事だから」
それが仕事。
殺しが…『仕事』ーー…
「うん。キミの考えてるとおり、オレは暗殺者…」
彼は平然と答え、長い髪をサラリと流し、細く白い腕で門を押した。
「オレの名前はイルミ・ゾルディック」
家の門がギィっと開くーー…
「キミの家族を殺しに来た」
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