• テキストサイズ

【ハンターハンター】暗殺者のクオーレ・プーロ【イルミ】

第15章 Purple Anemone -あなたを信じて待つ-





不思議な背中…。

たくさんのものや人と出会っては別れて…。

大切なものを失っても前に進める強さを持ってるように見えて、本当は寂しさも感じてる…。

繊細な人。

支えてあげなきゃとさえ思わせる、そんな背中。


「あなたとはまた会えそうな気がする…」

「え…?」


彼が颯爽と振り返る。

本を見せながらふわりと美しい笑みを浮かべた。


「この本のようにならなくて良かったな、リリア・シュピールツォイク」

「!」


何で…私の名前、知ってるの?


「きゃ…!」


強い風が一瞬吹き荒び、私は思わず目を閉じる。


「あれ…?」


まぶたを上げると、そこにはもう…彼の姿はなかった。

優しい微笑みだけを残し、彼は夜の闇に消えてしまった。


まるで幻を見せられたみたい。

不思議な人に不思議な体験をさせられた…のかな?

だって、辺りを見回したって本当にどこにもーー…


_
/ 215ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp