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【ハンターハンター】暗殺者のクオーレ・プーロ【イルミ】

第15章 Purple Anemone -あなたを信じて待つ-





「リリィ」


その声にドキッと心臓が高鳴る。

聞きたかったあなたの声。

見つけたかったあなたのシルエット。


「イル!」


私は嬉しくて嬉しくて影を見つけるなり急いでイルのそばに駆け寄る。


「ずっと待ってたの?」

「えぇ。約束だもの」


すると、イルは心配そうな顔をして私の手を握った。


「次からは帰っていいからね」

「え?」


私は目を丸くして彼を見上げる。


「変な奴に声掛けられて連れて行かれちゃったりしないか心配だから、今度からそうして」


イルの表情はあまり変わらないけど、すっごく真剣に言ってくれてることがわかる。

私のこと、心配してくれたのね。

本当に優しい人…。


「えぇ。じゃあ、次からはそうするわ」


イルは頷いて少しだけ笑ってくれた。


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