【ハンターハンター】暗殺者のクオーレ・プーロ【イルミ】
第14章 Pink Tulip -愛の芽生え-
「だがそれは天罰!お前のように…彼女を殺そうとした天罰だ…!」
恨みをつぶやく声。
「親父は経営に利益のある女ばかりオレに当てがいやがって…」
憎しみのこもった悲しみの目。
リリィも親のこと言ってた時、こんな目をしてた。
「オレが彼女を妻にすると言った途端、親父はもっと良い女がいると!不利益だからと彼女を暗殺しようとした!!だから!」
殺意を剥き出しにした表情。
殺したい気持ち、やっぱりあったんじゃないか。
でも、すごい。
人って感情をこんなに表に出せるんだ…。
それとも…それ程までにその女を愛しているからか。
オレはこの男のように…リリィをかばえるか?
何に代えても彼女を守ることができるだろうか?
たとえ家族を殺すことになろうとも…。
…リリィならこの男のようにできるだろう。
だって実際、オレに向かってくるナイフの盾になろうとしたくらいだし。
…オレはーー…
「何で黙ってる?」
「え?」
男はオレに変わらず警戒心をむき出しにしたままだったが、そんなことを聞いてきた。
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