【ハンターハンター】暗殺者のクオーレ・プーロ【イルミ】
第12章 Morning Glory -約束-
私も一人で長旅しながら帰るのは寂しかったし、何よりイルミ様が一緒なら安心だと思って二つ返事で承諾した。
…のは良かったんだけど、彼のことが気になって気になって全く集中できない。
「本のページ。10分経つのに1回しかめくってない」
イルミ様はそう言いながら私の隣に腰掛けた。
「なんなら本逆さまだし」
「あ…!こ、これは…」
私はしどろもどろになりながら目を泳がせる。
「何か気になることでもある?」
「い、いえ!特段そういったことは…」
私は思わずイルミ様から目をそらす。
ほっぺが熱いのが自分でもよくわかる。
「オレは気になるんだけど…」
イルミ様は表情を何一つ変えずにかくんと首をかしげる。
「あ…何かお気に触るようなことしてたらごめんなさい…」
私がうつむくと、イルミ様はぶんぶんと首を横に振る。
「ううん。そうじゃなくて単純にキミのことが気になる」
「わ、私のことが?」
私は目を丸くしてイルミ様を見つめた。
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