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【ハンターハンター】暗殺者のクオーレ・プーロ【イルミ】

第10章 Plumeria -内気な乙女-





少し期待していたのだけど、ベラードの言う通り…。

きっと帰る頃にはフランも起きて、私を出迎えてくれると信じよう。


「それより今パドキア共和国で?」

「えぇ。無事に到着したわ。その時にアリア・ルジュエと遭遇してしまって…」

「クラピカ殿より報告を受けております。リリア様を逃がすのが精一杯で、アリアは仕留め損なったと」

「そうですか…。良かった…」


クラピカさん、山道で別れてそれっきりだったし、その後から黒服たちも追いかけて来たものだから…。

でも、そっか…。

無事だったんだ…。


私はホッと胸をなで下ろす。


「とんでもない!仕留め損なったということはまだお嬢様が追われているということ!」

「わかっています。ですが…もう心配はいりません」


私はふとイルミ様を見上げると、彼はきょとんとしながら首をかしげた。


「頼れるお方に…やっとお会いすることができました」


そんな彼に微笑むと、イルミ様も同じように小さく笑ってくれた。


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