【ハンターハンター】暗殺者のクオーレ・プーロ【イルミ】
第2章 Hardenbergia -奇跡的な再会-
「変なのはオレの方かも」
「あなたが…変?」
「うーん。言葉にできないや。俺も自分のことがわからない」
そっか…。
あなたと私、同じなんだ…。
なんだか嬉しいな。
あなたに近付けたような気がする。
「自分の気持ちがわからないなんて…お互い変ですね」
「うん。オレもキミも、なんか変だね」
なんだな可笑しくて私が笑うと、彼はちょっと口角を上げるだけだったけど笑ってくれた。
「じゃ、キミん家まで行こうか」
「え?」
そんなこと言われたことなくて、また思わず聞き返す。
初めて言われたことだらけで…さっきから驚きが止まらない。
「嫌?」
彼は表情を変えないまま首をかくんとかしげる。
「い、いえ!ありがとうございます!」
私は嬉しくて何度もこくこく頷いた。
そして、彼に手を貸してもらい、立ち上がると、そのまま大通りに出る。
大通りは頭に針を刺した男が車にはねられたと、野次馬やら消防、警察、救急車でてんやわんや。
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