【ハンターハンター】暗殺者のクオーレ・プーロ【イルミ】
第2章 Hardenbergia -奇跡的な再会-
私は彼を見上げる。
「私もよくわかりませんわ。でも、本当にそう思ったんです。…やっぱり変でしょうか?」
彼がじっと私を見つめてくる。
彼と視線を絡ませる。
すると、彼は急にまた私の前にしゃがむ。
「触っていい?」
「え…?」
「さっきキミを引っ張った時に触っちゃったけど、あれは不可抗力だったし…」
そんなこと…聞かれたことなかった。
もしかして、私がゲイルに理不尽に犯されていたことに気付いてーー…
私が男性に対して恐怖を抱いてること、見透かされてるのかも。
感情のない目をしてると思ったけれど、そんなことなかった。
そう思うと、彼のことが違って見える。
やっぱり、他の男の人とは違う…。
「いいですよ…」
彼は私のハンカチを抑える手にそっと自分の手を重ねた。
「痛い?」
彼の問いかけに、私は小さく首を横に振った。
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