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【ハンターハンター】暗殺者のクオーレ・プーロ【イルミ】

第2章 Hardenbergia -奇跡的な再会-





「ここでじっとしてて」


そう言われたのも束の間、ハッとしたけど既に隣に彼の姿はない。

キョロキョロしていると、彼は壁を蹴ってナイフを飛ばした張本人の方に跳んでいた。

同時に、ゲイルを殺した時と同じあの黄色い針がナイフ男に一直線に飛んでいくと、額を撃ち抜くかのようにブスッと突き刺さる。


「うぐ、がぁああああーー…」


刺さった刹那、断末魔のような奇声を上げながら顔がギギギ…と限界まで変形していく。

人間じゃなくなっていくようなその姿に私は戦慄した。


「あぁ、ごめんごめん。さっきやり損ねちゃってさー。自分から出て来てくれたから探す手間省けたよ」


彼は顔色一つ変えずに淡々と言う。

ナイフ男の顔は変形こそおさまったが、廃人のように虚ろな目をしている。


「あ…ぐぅ…」


ナイフ男は頭に針を突き刺したまま、彼の命令に従うかのようにこの路地から大通りへと出て姿を消した。


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