• テキストサイズ

【ハンターハンター】暗殺者のクオーレ・プーロ【イルミ】

第8章 Water lily -信頼-





「でも、それならオレじゃなくても良かったよね?」


私は再びイルミ様の顔を見上げる。


「確かにオレはゾルディックの人間。でも、ゾルディックっていう名前だけ借りたいなら、真偽はともかくとしてそういう情報流すとかでも効果はあるだろうし、オレより知名度のある父さんやじいちゃんを使った方がより期待値が高い。でもそうしなかった…。それはどうして?」


彼の素直な疑問ーー…

聞かれて初めてハッとした。


なぜ、私は他でもないイルミ様を頼ろうと思ったのか…。

ハンター協会に知り合いはいるから、その人を頼ることもできた。

ベラードの伝手を辿れば、もっと多くの人が助けてくれたかもしれない。

それなのになぜ…私は真っ先にイルミ様を思い浮かべて、あなただけを目掛けてここまで来たのか…。

心の奥底にしまっていた感情が溢れてくる。


「あなたに……助けてほしい…」


スカートの裾をぎゅっと掴む。


_
/ 215ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp