【ハンターハンター】暗殺者のクオーレ・プーロ【イルミ】
第8章 Water lily -信頼-
「…リリア」
「は、はい…」
「オレに依頼しに来たんだろう?」
「い、依頼?」
考え事をしていた私は思わず聞き返してしまう。
「暗殺の依頼さ」
「暗殺…?いいえ。私はそんなことのためにあなたに会いに来たんじゃーー…」
「そうなの?」
イルミ様は表情を変えずに首をかしげた。
「でもさぁ…キミも抱いてるんだろう?憎しみを」
私はハッと息を飲む。
「母とまで慕うフランシスカを死の淵に追いやり、自分を守ろうとした人間がことごとく傷つけられ…」
イルミ様は淡々と言葉を紡ぎながら、人差し指で私の左胸を突いた。
「殺したいと思った」
違う。
違うわ!
そうじゃない…。
「だからキミはオレに会いに来た」
「ち、違うわ…!あなたがアリアのことを知ってるかもと思ったからです!それに…本当にあなたしか頼るあてがないんです…」
「でも、死ねばいいと思ったんでしょ?」
「思ってない!思ってないわ!」
私は必死に否定する。
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