【ハンターハンター】暗殺者のクオーレ・プーロ【イルミ】
第8章 Water lily -信頼-
「ねぇ、さっき言ってた姉ってさ、アリア・ルジュエ?」
唐突に聞かれた疑問に、私は一瞬目を見開いた。
「なぜ、それを…?」
「やっぱり。シュピールツォイク家の暗殺…。その依頼をしたのは彼女だ」
ーーー…
「あの男がちゃんと殺してれば、こんなことやらずに済んだのに」
ーーー…
あの時、アリアが言っていた"あの男"はーー…
「やはり…イルミ様のことだったのですね」
私は思わず俯く。
「なぜ、彼女はシュピールツォイクを…?」
「オレの仕事は殺しをするだけ。だから依頼の理由までは知らない。依頼完了の報告をした時、リリア…キミだけ殺さなかったことも伝えたらただ『そう』とだけだったし、報酬もちゃんともらえたからオレもそれ以上は何も聞かなかった。だから、その後キミに何かあるとは思わなかった」
そう…よね。
イルミ様は仕事で私の両親を殺しただけ。
アリアのことを何か知ってるかもと思ったけれど、依頼を請け負って報酬さえ受け取れれば契約自体は成立する…。
依頼の範疇を超える行為は出過ぎた真似ってやつなのかも…。
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