【ハンターハンター】暗殺者のクオーレ・プーロ【イルミ】
第8章 Water lily -信頼-
どうにかしなきゃと焦って試しの門に振り向こうとしたその時、私の目にこの門に備え付けてある木製の扉が飛び込んできた。
一体誰が使うの?
こんな誰でも入れそうな扉があるのなら、試しの門に何の意味が…?
疑問は絶えないけど、もうここから入るしかない…!
扉へ駆け寄ろうとした刹那、少し離れた場所でキキーッとブレーキ音がした。
私はハッとして咄嗟に近くの草藪と木々の中に駆け込んだ。
草藪に紛れ、木の後ろから息を潜めつつそっと覗く。
黒塗りの車から銃を持った4人の男が出て来て、キョロキョロとしてるのが見えた。
私のことを探してる?
ってことは、どうやらまだ見つかってないみたい。
でも、ここでじっとしたまま…どうしたら…?
奴らの足音が近付く度に恐怖に身を固め、遠のけば息を吸ってを繰り返す。
奴らがこの試しの門を開けて中へ入って行くか引き返すか…。
どちらにせよ、早くここから離れて…!
怖くて思わず耳を塞ぎ、その場にしゃがみ込んで縮こまりながら恐怖が過ぎ去るのを待つ。
呼吸する度に緊張感が増す。
早くどこかへ行ってーー…
早く…早くーー…
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