第9章 守りたいモノ
夢杏side
潔子さんと保健室に向かう。
あぁ、なんで蛍に気づかれたんだろ…
みんなに心配かけちゃってる。
潔子さんにも話さなきゃ…
貴『あの、、潔子さん…』
話そうとした時
清『夢杏ちゃん、無理して言わなくて大丈夫。もう思い出さなくていいよ!』
そう言われて驚いた。
貴『…!えっでも…ッ』
思い出そうとするとどうしても手が震えてしまう。
こうゆうのには"慣れてた"筈だったのにな…
清「大丈夫。怖かったよね。ごめんね気づいてあげられなくて。でもこれからは私含めてチーム全員で守るから安心して?夢杏ちゃんの事は本当にみんな大事に思ってる。だからもしまた何かあったらその時はいつでも聞くから!私達はずっと味方だから!』
そう言って震えている私の手を"ギュッ"と握ってくれる潔子さん。
その潔子さんの手は微かに震えているように感じた。
"信じよう。この人達は信じれる。"
貴『潔子さんッ…ありがとうこざいます!本当に…皆さんだいすきです!!』
私は今の気持ちを精一杯伝えた。
清「もう遠慮もしなくていいからね!無理だけはもうしちゃダメね。」
貴『はい!』
私の返事を聞いた潔子さんは優しい笑顔で頷いでくれた。
清「よし。じゃあ、手当て終わったら一緒に戻ろう。みんなも待ってると思うから!」
保健室で見てもらい怪我は見た目よりも軽く、1週間程度の打撲くらいで済んだ。
保健室の先生には階段で転んだと話した。
"早くみんなに会いたい。会ってお礼伝えたい。"
手当てが終わり、潔子さんと私は体育館に戻った。