第9章 守りたいモノ
夢杏が保健室に行った後ー
澤「西谷どうゆう事だ?」
西「俺。夢杏にお礼言いたくて探し行った時、クラスに行ってもいなかったんです。それでダチから美術倉庫に行くとこ見たって言われて行ったんです。」
菅「それでなにかあったのか?」
西「俺が着いたとき、そこには夢杏と夢杏の同じクラスのサッカー部の奴がいました。」
その言葉に反応する蛍。
月「それって、もしかして…」
山「間違いないね。最近、夢杏に絡んでる奴いるんです」
西「あぁ、そいつで間違いないと思う」
田「それでどうしたんだ?」
西「そいつに何かしたか問いただしたら、話していただけと言われて逃げられました」
影「それで、夢杏は?!」
西「夢杏の顔みたら赤くなってたんだ。多分殴られたんだと思う。そん時床にバットも転がってた。だから…」
澤「西谷。もう分かった。話してくれてありがとな」
西「俺なにもしてやれなかった。なのにアイツ、笑いながら言ったんです。本当に守護神ですねって…クッソ…守りたかった…」
菅「西谷…そんなに責めるな!お前が行かなきゃ夢杏はもっと酷い目に遭っていたかもしれないだろ!」
田「そーだぞ!ノヤっさん!」
日「夢杏は、いつも笑顔で元気…俺達はそれしか見えてなかった。夢杏、さっきも笑ってたけど、手震えてた。」
西「アイツ、すんげえ怖かった筈なのに泣くどころか、怖かったってすら言わなかったんだ…」
それに全員が驚く。
月「夢杏は我慢しやすいと思います。普段から」
重たくなった空気の中…
東「ならさ!俺達が夢杏を守って行けばいいんじゃないかな?みんなで守ろう。夢杏の笑顔。大丈夫!俺らみんなでなら守ってやれるでしょ!」
澤「旭の言う通りだな!!夢杏にはこれからも笑顔でいて欲しい!」
西「旭さん、大地さん…」
菅「よし!切り替え!夢杏が戻ってきて暗かったらまた気を使うでしょ!」
全員「「うっす!」」
みんなの想いが1つになった。
"守りたいモノ"