第9章 守りたいモノ
体育館に夢杏と蛍が入る。
月「ちょっと!!夢杏!!」
今まで聞いたことがない大きな声の蛍にみんなの視線が集まる。
貴『…!!!』
月「ねえ、見せて。」
貴『だから大丈夫だって〜』
笑って誤魔化そうとする夢杏だが…
蛍に"スッ"と腕を取られ服をめくられた。
蛍の表情が一気に強張る
月「ちょっと…なにこれ。どうしたの?」
貴『えっと…これは転んじゃって!へへへ』
影「おいどーしたん…だ…」
飛雄もそのアザを見て驚いている…
月「これ、どう見ても転んでできる感じじゃないよね?」
影「なにかあったのか?!」
大きな声話す飛雄につられて、翔陽や忠、大地さん…みんな集まって来てしまった。
貴『いや!ほんとになんもないから!』
そこに夕先輩が来た…
西「おい!夢杏!やっぱさっきバットで殴られたん…」
自分の言葉にハッとして話すのをやめる夕先輩。
澤「どうゆう事だ?夢杏、西谷。」
貴『えっと…その…』
澤「わかった。話は西谷に聞く。清水!夢杏を保健室に連れて行ってくれ!」
清「わかった。行こう夢杏ちゃん」
西「夢杏。なんで言わなかった!さっき…」
貴『心配かけたくなくって!あーもう!皆さんすいません!心配かけて!詳しくは夕先輩から話聞いてください!あーくれぐれも夕先輩!話盛らないでくださいねっニコッ』
みんなの空気が重いことに気づいて笑って行こうとする夢杏に翔陽が声をかけた…
日「夢杏…手…震えてる」
貴『えっ?』
言われて自分の手を見ると無意識の内に震えていた。
それでも夢杏は笑って答えた
貴『うわっwwなんでだろwwでも私は大丈夫!すぐ行って戻ってくる!』
清「夢杏ちゃん行こう…」
貴『はーい!』
そう答えると笑顔で体育館を出て行った。