第7章 新たな出会い
夢杏side
サッカー部から話かけられ、
肩はガッチリ掴まれている。
離してほしいのに離れない…
まただ…
怖い…
もう、やめて…
そう思えば思うほど
身体も声も震えてくる…
"連れて行かれる"
そう思った時だった。
背が高くて黒髪の男の子が私をかばってくれた。
おかげで助かった…
震える声を必死に隠しながら
精一杯の笑顔で
『大丈夫ありがとう』と言った。
そのあと、名前を聞いて私の名前も教えた。
いつも通り、よろしく!とあいさつをすると
飛雄は少し赤くなっていた。
熱でもあるんだろうか…
大丈夫かな…
そんな事を思っていると飛雄はもう行ってしまっていた。
明日学校で会ったら熱ないか聞こう!
今日は家に帰ることに決めた。