第7章 新たな出会い
影山side
部活に行こうと歩いていると
少し遠くに3人の男に囲まれている子を見つけた。
近くまで行ってみると、どうやら男3人はサッカー部で見学を誘っているようだった。
いや、でもどうみても嫌がってんだろ…
そう思い、声をかけた。
離せと言っても全く離さないのを見て俺は頭にきた。
もう一度、離せと言った後にギロッとそいつらを睨んだ。
それに怯んだのかさっさとその場を去って行った。
よほど怖かったのか震えている子に
「大丈夫か」と声をかけた。
少しの間があり、
"大丈夫ありがとう"と返ってきた。
本当にこいつ大丈夫か?声震えてんぞ。
頑張って笑ってるみたいだけど。
てか、、、、
かわいいな、そりゃ声も掛けられるわ…
心の中でそう思いながら、
「早く帰れ」と俺は言った。
正直心配で早く帰らせるのがベストだと思った。
部活を見に行く予定だったらしいが帰ることにすると言ってくれた。
部活なら明日見に行けるしな…
まぁ俺は明日までは待てないけど笑
そんな事を思っていると名前を聞かれた。
"私も1年の神崎夢杏!よろしく!飛雄!ニコッ"
–ドキッ
は、なんだ今の…
反則だろ。
俺は照れるのを隠すように足早にその場を後にした。
夢杏か…アイツ何部入るつもりなんだろ…
クッソ頭から夢杏の笑顔が離れねえ