• テキストサイズ

**黒い光**【ハイキュー!!】

第11章 悪夢再び



「夢杏??」

貴『け…研磨…どうしたの…?』

研「クロの寝相悪くて起きた。夢杏はどうしたの?」

貴『あ…いや…なんでもない…行くね。おやすみ』

顔を見ずに立ち上がり、研磨の横を通り過ぎようとした。


研「ちょ、夢杏?」

様子がおかしい夢杏の腕を掴み、引き止める研磨。

フラフラしていた夢杏はそのまま研磨に受け止められた。

貴『あ…ごめんごめん!大丈夫!』


研磨は夢杏の頬を優しく包み、顔を上げさせた。

研「!!…夢杏泣いた?」

貴『…』

なにも答えない夢杏

研「どうしたの?」

研磨は優しく夢杏を抱きしめ、頭を撫でた。


貴『怖い夢を…みて…』

研「怖い夢?」

貴『うん…』

研「どんな夢だったの?」

貴『男の人に殴られる夢…』

そう答える夢杏の体は震えていた。

研「そっか…大丈夫大丈夫。今は俺がそばに居る」

その言葉通り、研磨はギュッと少し力を込め夢杏を抱きしめた。

2人は少しソファーに座り違う話をした。

夢杏も少し落ち着いたようで、ウトウトし始める。

研「夢杏ここで寝たら風邪引く」

貴『ん…離れないで…』

寝ぼけているのだろう。
研磨の服の裾をギュッと握りしめる夢杏。

そんな夢杏を愛おしく見つめ、研磨は頭を撫でた。


気がつくと2人は寄り添いながら寝ていて、朝が来ていた。

先に起きたのは

貴『研磨!朝だよ!』

研「ん…夢杏?」

目をこすりながら夢杏を見る研磨。

貴『ごめん!つき合わせちゃった…うちはこれから朝ごはんの準備あるから、研磨は部屋でゆっくり寝て来て!本当にごめんね。』

研「ん…うん。大丈夫。それより夢杏大丈夫?」

貴『うん!もう大丈夫!研磨のおかげ!やっぱり研磨、かっこいい!ニコッ』

いつも通りの夢杏に安心したのと、かっこいいとまた言われた事に少し研磨の頬が赤くなった。

研「それならよかった。」

そう言い、夢杏の頭をポンポンとした後、研磨は部屋に戻った。

朝になり本当に夢杏の恐怖は消えていた。

研磨が居てくれたからだと心の中で思い、朝ごはんの準備に取り掛かった。


/ 140ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp