第9章 守りたいモノ
月島side
夢杏が笑顔で手を振って帰った後…
月「すいません。やっぱ送って来ます」
山「え?ツッキー?」
澤「おう!そうか!気をつけてな」
僕は走って夢杏を追いかけた。
曲がり角を曲がると地面にうずくまっている姿の夢杏がいた。
"また我慢してる。言えばいいのに。"
僕が声をかけると驚く夢杏
立ち上がらせると小さい夢杏を見ながら思う。
こんな小さいのに人一倍我慢する…
そう思ったら、勝手に抱きしめていた。
抱きしめると細くて力を入れたら折れそう。
"守りたい"
そう思う僕の思いは日に日に強くなる。
貴『なんでここに?!』
月「うるさいな」
心配したなんて言えるわけない。
そう思ってると夢杏から笑顔で抱きしめ返された。
驚いて離れると何の事か分かっていない様子
"ほんと反則"
家まで送って気づいた。
1人暮らしな事…大丈夫なの…
今日あんな事あったのに、明日学校だし。
月「迎え来てあげる」
驚いている夢杏に言い残し、その場を後にした。