第9章 守りたいモノ
夢杏side
みんな私を心配してくれてるんだなあ…
申し訳ないけど、すごく嬉しい気分
みんなでワイワイ帰ってると時間がすごく早い。
大地さん、忠、蛍に最終的にバイバイして家に向かった。
みんなで帰った後の1人はなんか寂しい。
1人だけの足音だけが聞こえる。
ふと、今日怪我した腕をみる。
貴『…こわかった…』
みんなの前では我慢していた言葉。
1人になって口にした。
思い出すと体が震える…
でも涙は流さない。
泣いたら今までの我慢が一気に溢れてしまいそうだから。
私はその場でうつむきしゃがみ込んだ。
「なにしてんの?」
突然の声に驚いて顔を上げると…