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【名探偵コナン】愛が重い。

第1章 日常のはなし。


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でもこいつに見つかってしまったからといって、まだ私の戦いが終わった訳では無い。
まだ倒すべき危険人物がまだ残っているのだ。



ポカポカと気持ちいい太陽の下を安室透とペタペタ歩いて着いたスーパー。
天気は良いが面子は最悪。

お酒売り場に糸目の方を発見してしまいました。

さっきの私よ、何故なぜこのどうしようもない時間帯に外に出ようとしてしまったか……!!!


まあでもまだあっちには幸い見つかっていない。
これを良いことにそそくさと沖矢昴が居ないコーナーに回ってさっさと買って帰れば良いのだ。



「ッ………沖矢…昴……!!!!」



おい声を出すな安室ォ!!!!!

自分の名前を呼ばれれば誰だって振り返りますよね。ここで御臨終ですありがとうございました。

 
「あれ、安室さんとさんじゃないですか。偶然ですねぇ。」

「ええ、本当に偶然だ。何を買っておいでで?」

「そうですね。今夜はバーボンを飲もうかと……」


40メートル程離れて会話するこの二人。邪魔だ邪魔。
沖矢さんが『バーボン』という単語を発した途端、安室さんの目がスッと野生動物の様に鋭くなる。


「えっ何?バーボンがどうかしたの?」

「さんには関係ありませんよー?」

「あ、僕もお買い物ご一緒させて頂いても宜しいでしょうか」


良い訳無いだろ!!!!!!
そう叫びたい衝動に狩られる心を必死で抑え込み、真顔で「駄目です」と言う。


「ほら、さんも僕と買い物したいと仰ってますし。」

「いやそうは言ってな「そういうことなんで、またの機会に。」



それでも沖矢昴は中々食い下がらず、結局私を挟んで3人で買い物する事になってしまった。
どうしよう、私将来過度のストレスでハゲるかもしれない。
不穏な空気が流れていて非常に居心地が悪いのだ。



「そうだ。さん、今日は何を作るんですか?」

「買ったもので適当に?」

「今日、デミグラスソースのオムライス作るんですけど」

「行きます」



沖矢昴に前ポロッと零してしまった好きな食べ物事情。それからはデミグラスソースのオムライスを餌付けされ、何かある度に食べに行っていた。

当然話に聞き耳を立てていたであろう安室透は「僕も行きます」と一言。




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