第5章 ぼくの名前を呼んで
うわ〜!すごい!!
母屋の方ってこんな感じなんだ!!
初めてまじまじと見る母屋に、感動すら覚える。
刀剣男士はみんな寝ているようで、
どの部屋も真っ暗だ。
初めて見るものばかりで、とても楽しい。
みんな、ここで生活してるんだよね。
いつかは私も仲間入りできたらいいな…
それにしても、
今剣は普通に寝ている気がしてきた。
杞憂だったな。
なんであんな変な夢見たんだろ…
誰かに見つかる前にはやく帰ろう。
「なにしてるんですか」
『ひゃっ!!!』
後ろから急に声をかけられて、
びっくりして振り返る。
そこには今剣がいた。
よ、よかったぁ…今剣で。
他の男士だったら殺されてたかも…
「あなたがこっちのほうにくるなんて、
めずらしいですね。」
『あ、うん。
その…貴方を探してました…』
「こんなよふけにですか?」
『はい…』
「ころされないようにおくっていってあげます。」
『あ、ありがとう…』