第4章 沖田組
刀剣男士side
安定と畑仕事をしていると、こちらを伺う視線を感じた。
おまけに声も聞こえてきた。
「主がいる。」
「ほんとだ…」
“あるじ”なんて、久しぶりに言ったかも
俺があの子のことを主って言っても、
何も言わないってことは安定もあの子のことを認めてるってこと?
気になって聞いてみる。
「俺があの子のこと主って言っても、
否定しないんだ?」
だけど、答えは返ってこない。
「ほんとに似てるよね」
返ってきたのは、俺の欲しかった答えじゃない。
まったく…
人が聞いてるんだからちゃんと答えろよな。
「そーね。ほんと、そっくり。」
「見た目とかもそうなんだけど、
行動も似てるんだよね。
あの人に育てられたわけでもないのに。」