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紅く染まるまで、待って【気象系BL】

第7章 Heaven or hell


男女別棟と言っても何かと交流があるから、女子棟の女の子から声を掛けられる事も多かった




『ありがとう。でも、ゴメン。
今は誰とも付き合う気はないんだ』



何度も口にしたそれは俺の常套句で
その度に本当は好きな人がいるんじゃないか?とおーちゃんに問い詰められたけど

…いないよ、そんなの。

この一年、結局誰の事も好きになる事はなかった
そもそも好きの定義がわからなくて
コウタとはそんなんじゃないし、もしかしたら自分はそういう感情が欠落してるのかもしれないとさえ思えた


それが、





『相葉ちゃん! 聞いて!
僕ね、弟が出来た!』


『はっ? 弟?』



嬉しそうにそう報告してきたおーちゃんから事の経緯を聞いた



『…大丈夫なのかよ、その子』



いくら櫻井さんが保護した子だからって
赤の他人だろ…?



『他人じゃないよ、弟だよ!
すっごく可愛いんだから!』


『おーちゃんより?』


『うんっ!
…って、何言ってんの相葉ちゃん!!』



この子だよ、って見せてもらった写真には
おーちゃんとお揃いの服を着てそっぽを向いて写真に写ってる、黒髪の男の子



『ね? 可愛いでしょ、僕の弟!』


『……うん、そうだね』



…なんだろう、この感じ。



『…名前は?』


『カズくんだよ。 二宮和也。』


『二宮、和也…』



写真でしか見たことのないおーちゃんの弟に、
二宮和也くんに
会ってみたい、と思った
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