第7章 Heaven or hell
一目で高級なものだと分かるアンティークな調度品が置かれた、広い部屋
キョロキョロと見渡してみても父さんが言っていたご褒美の品と思われるものは見当たらない
高級なホテルで過ごす事。それが社会勉強であり、父さんからの褒美だという事なのか。
そう思った時、電話のベルが鳴った
『…シャワー、ですか?』
男の人の声で、シャワーを浴びてバスローブに着替える様に言われたけど何の為に?
あぁ、もしかしてその間にご褒美の準備をするのかな
電話を切ると、一先ず言われた通りにシャワーを浴びた
『…なんだよ……』
シャワーを浴びる前となんの代わり映えもない、部屋
窓から見下ろす夜景は綺麗だけど
こんな豪華なホテルに一人で居たって嬉しくないよ…
ディナーの時間までにはまだ早いだろうし、と
大きなベッドに身を投げ出して目を閉じた
フカフカで気持ちがいいや
さすが高級ホテルだけある
ん… なんだコレ…?
下半身のアノ部分がヤケに気持ちが良い
夢うつつで無意識にソコに手を伸ばすと
その手を誰かに掴まれてハッとした
この部屋に自分以外の誰かが居る
オバケか、それとも…
『お目覚めかしら?』
『…だっ…、誰ですか貴女達は…!』
俺の目の前に居たのは。
薄いランジェリーを纏っただけの三人の大人の女性達だった