• テキストサイズ

紅く染まるまで、待って【気象系BL】

第4章 嘘つきは恋人の始まり


ビールジョッキに並々注がれたオレンジジュースとおしぼり、チョコレートやポテトチップの入ったお皿を目の前に置くと、ママさんが俺に名刺を差し出した



「この店のママの茂子です。
よろしゅう」


「……。」



…こんなに人が良さそうなのに
中学生の智さんをボーイズバーで働かせてたんだ
智さんは免れてたけど、店で働いてた他の子の事は客の男に売ってたんでしょ、
今でこそスナックになってるけど
ホントは悪い大人なんじゃ…



「ママは悪い人じゃないよ?」

「ふぁっ?!」

「ごめん、僕がちゃんと話さなかったから」


「ええよ、ええよ
そりゃあ警戒もするわな、こんな性別不明の訳わからん大人をいきなり紹介されたら、」



ケラケラと笑う茂子ママは、きっと良い人なんだと思う。
思う、けど…



「ボーイズバーをやってたのはホンマよ」

「でも僕を働かせてたっていうのは違うでしょ!
それにママは僕を助けてくれた恩人なんだから!」



恩人…?
この人が、智さんの…?






「色々端折り過ぎたね。
ちゃんと話すよ」
/ 128ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp