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紅く染まるまで、待って【気象系BL】

第8章 兄として、物申す!


カズくんがメッセージを打つのを見守る事に集中していたから
リビングの大きなテレビで流れていたニュースには気が付かなかった

そのニュースが、相葉ちゃんが学校を休んだ理由と深く関係していたと知るのはそれから随分先の話で...


次の日も
次の日も
相葉ちゃんは学校には来なかった
LINEのメッセージも一向に既読にならなくて
電話をかけても機械的なアナウンスが流れるだけで






「カズくん、あれから相葉ちゃんと連絡取れてる?」

「いや、メッセージ読んでないみたいで、」

「...学校、ずっと休んでるんだ
家庭の都合って本当かな?
電話も繋がらないし...」

「相葉さんの身に何かあったってこと...?」

「それは分からないけど...」


胸騒ぎがするんだ。何となく、嫌な予感っていうか...

それでもどうする事も出来ないまま更に二日が過ぎて
五日目の朝、やっと登校してきた相葉ちゃんは


「ねぇ...何があったの...?」

「家庭の事情だって学校には話してあったはずだよ」

「それは聞いたけど、そうじゃなくて...」

「おーちゃんには関係ない事だよ」

「...」


普段は何も変わりがないのに、その話になるとピシャリと遮断されて
アイドルみたいにキラキラ輝いていた瞳が一瞬で光が消えてしまったかのようになるのが
なんだか少し...怖かった
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