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紅く染まるまで、待って【気象系BL】

第8章 兄として、物申す!












「相葉ちゃん! 相葉ちゃん居るっ!?」


物申してやらなきゃ!そう思って勢い勇んで二つ隣りの相葉ちゃんのクラスのドアを勢い良く開けたけど


「...って、あれ?」


いつものこの時間ならとっくに登校しているはずの相葉ちゃんの姿は見当たらなくて
生徒会室かな、そう思った時


「会長なら本日は欠席ですよ」


背後から声がして振り返ると、僕と相葉ちゃんの仲を快く思っていない生徒会副会長が銀縁メガネのフレームをクイッと持ち上げながら勝ち誇った様に僕を見下ろしていた


「...休み?」

「ご存知なかったんですか、大野君。
会長のご友人であるのに?」

「うん... 知らなかった...」


夏風邪かな、それとも疲れが出ちゃった?
そうだ、放課後お見舞に...


「ご病気ではありませんよ。ご家庭の都合による欠席です」

「そ、なんだ...」


僕の考えてる事なんてお見通しと言わんばかりに言い放ち、副会長は教室に入りピシャリとドアを閉めた

家庭の都合って何だろうか
後でLINEしてみよう


「ヤバっ」


ホームルーム開始のチャイムが鳴って、僕は慌てて自分の教室へと戻った










後で送ったLINEのメッセージは
その日、夜になっても既読がつかないままだった
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