第3章 壊される日常
その言葉にこくりと頷く。
どうして彼が大学にいるの…?
「お前は俺のモンだ…他の男にちょっかい出されねぇように見張っておこうと思ってな」
「っ…、だからってどうやって…」
「人間を騙すなんて俺にとっては造作もない事……まぁ下級の悪魔には真似出来ねぇ芸当だが」
「……、」
彼は今日付けでこの大学の保険医に就任したと言う。
どういう方法を使ったのかまでは教えてくれなかったが…大学側が何の疑問も持っていないあたり、それこそ悪魔の為せる業なのだろう。
「…で?具合いが悪いって?」
「っ…も、もう大丈夫です!私講義に戻ります!」
そう言って起き上がろうしたが、両腕をシーツに縫い付けられ上からのし掛かられてしまった。
「遠慮すんなよ…俺が介抱してやる」
「ゃっ…」
私の首筋に顔を埋めてくる彼。
匂いを嗅がれた後、ぺろりと舌を這わされる。
「…なんだ、朝からシャワーでも浴びたのか?」
「……、」
彼の指摘通り、今朝は念入りにシャワーを浴びた。
自分のアソコから得体の知れないものが流れ出てきたのだ…当然の事だろう。
「せっかく俺がたっぷり注いでやったのに…」
「っ…」
(やっぱりアレは彼の…)
耳元でクスリと笑う声がする。
「…自分で指でも突っ込んで掻き出したのか?」
「なっ…」
「…ちゃんと綺麗になってるか俺が確認してやるよ」
「…!」
穿いていたスカートを捲られ、厭らしい手付きで太腿を撫でられた。
そしてふと感じた、あの甘い香り…
(…だめ…っ…)
この香りを嗅いだら、私はまたおかしくなってしまう…
「や、やめて…っ…」
足元に移動した彼が私の靴を脱がせ、それを床に放る。
脛から膝…太腿につぅーっと舌を這わせた後、両脚を大きく開かせてきた。
「ぁっ…」
「…嫌がってる割にはもう濡れてんな」
下着の上から割れ目に指を這わされる。
たったそれだけの事でひくんと腰を浮かせてしまった。
(…違う…、私の体はこの香りのせいで…っ…)
決してこの行為に感じている訳じゃないと、自分自身に言い訳をする。
そんな私を一瞥し、掛けていた眼鏡を外した彼は私のアソコに顔を近付けてきた。
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