第16章 人の物を取ってはいけません!!
神楽「待つよろシ!」
隣の部屋にいた神楽が戸を開けて神威を呼び止めた
神威「…何?」
神楽「…ルナを大切にしないと許さないアルヨ、馬鹿兄貴」
そう言って神楽は拳を前に突き出した
神威「…分かってるヨ、ルナ一人くらいは大切に出来るサ」
神威は面白げにクスクス笑った
神楽「それでたまにはルナを遊びに来させるアルヨ!」
神威「えー! …まぁ、気が向いたらルナを離してあげるヨvV」
神楽「なっ!!? 待て馬鹿神威ーーー…!!」
神楽の呼び止めは遅く
神威は日が沈み始め、町がオレンジ色に染まる外へと飛び出した
兎は黒猫を捕まえ、巣へと連れて帰った。