第11章 暗い路地裏にはご注意下さい!
=ピクッ=
(…この音は…)
ルナは外へ出て、音がする方へと向かった…
~路地裏~
薄暗い路地裏
建物の隙間から満月の光が足元を照らす
『…やっぱり、お前か』
「よぅ…」
暗闇の中から出てきたのは、ニッと口角を上げて笑う高杉だった
『高杉……晋助……』
高杉「久しぶりだな…
黒猫、会いたかったぜ?」
『俺は別に』
高杉「相変わらずハッキリ言いやがるなオイ;」
高杉は手に持っている竹の笛を吹いた
音は聞こえない…
だけど、高杉が竹の笛を吹くたびにルナの猫耳がピクピク反応する
『…猫笛』