第10章 一方、その頃の兎は…
=ガシャン!!=
=ガラガラ!!=
薄暗い部屋の中から
ガラスや物が崩れる音が響く
阿伏兎(あーぁ…;
今日も荒れてんな…)
廊下を歩いていた阿伏兎は部屋へ行くと
阿伏兎「ルナがいねーだけで、荒れすぎじゃねぇか?
団長」
部屋を荒らしていたのは、神威
神威「うるさいヨ阿伏兎…
殺すゾ」
瞳を全開に開き、苛立っている神威は本気だ
阿伏兎「…ルナが何処に行ったのか分かったぜ」
阿伏兎の言葉に神威はピクッと反応し
殺気が落ち着いた
神威「…ルナは何処?
阿伏兎?」
阿伏兎「地球だ
小型船の記録と、ルナが地球を調べた痕跡が残ってた」
阿伏兎は報告の一枚の紙をピラピラと揺らす
神威「地球…
面倒な所に行ったものだネルナは…
地球にはあのお侍さんや真撰組がいるのに…
…あと、俺の妹もネ」
神威はくすっと笑った