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黒子のバスケ*Short Stories3

第2章 Happy New Year! 2014*氷室*


「二礼二拍手一礼?」

「うん。鈴を鳴らしてお賽銭を入れたら二回90度にお辞儀して拝んで、二回胸の前で手を叩いて、最後にもう一回90度にお辞儀して拝むんだって。」

辰也に何かを教えるなんてこと滅多にないから、少しだけ得意気に話してみた。

二人で神前に並び、姿勢をしゃんと正した。

まずは手本を見せるように私から一連の動作を行い、後ろに下がった。

辰也の参拝を眺めていたら、本当に様になっていて、その流れるような動きについつい見とれてしまった。

「?どうしたの、ぼんやりして。」

「…っ!ううん、何でもないの。あ!辰也おみくじ引かない?」

目が離せなかったなんて恥ずかしくて言えなくて、照れ隠しに目に入ったおみくじに誘った。

「今年の運試しってところかな?やろうか。」

ガラガラと御神籤箱を振り、巫女さんからおみくじを受け取った。

開いてみると。

「凶…。」

なんて幸先の悪い!

占いがすべてじゃないけど、やっぱり凶だと複雑。

隣を見れば、辰也はおみくじを読みながら何だか嬉しそう。

「大吉だ。今年は良い年になるのかな。」

「…辰也ずるい!」
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