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黒子のバスケ*Short Stories3

第2章 Happy New Year! 2014*氷室*


「、凶か…。じゃあ俺のやつあげるから、のやつくれない?」

差し出された大吉に目を丸くして辰也の方を見やれば、いつもの柔らかな笑顔だった。

「え?でも辰也、折角の大吉だよ?いいの?」

「これを引き当てるくらい運は強かったってことだろ?がお守り代わりにしてくれればいいよ。」

「ありがとう…。」

しょげる私に気を遣ってくれた辰也の優しさが嬉しかった。

私のおみくじを辰也は受け取って財布にしまった。

「二人でいれば中吉くらいに緩和されるんじゃない?」

「そうだね!」

そして鳥居を潜る前に軽く会釈をして神社を後にした。

お昼御飯でも食べようかと、駅前に向かって歩いていると、辰也は一つ問い掛けてきた。

「神社には神様がいるんだよね?」

「そうだよ。どうして?」

「神様に誓ってきたんだ。ずっとを幸せにするって。」

突然のプロポーズのような言葉に心躍りつつも、あのジンクスが頭を過ってしまった。

「辰也!願い事言っちゃったら叶わなくなっちゃう!」

すると辰也はきょとんとした様子で、私を見つめて微笑んだ。

「これは願いじゃなくて誓い。必ず守る約束だよ。」

辰也が言うと何でも本当になってしまいそう。

彼の誓いが現実になりますように。

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